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ガン患者さんからのメッセージ・ドキメンタリー
- 2015/4/16
- 免疫力を上げる暮らし
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テレビ放映されたドキメンタリー番組の中で、コメンテーターの諏訪中央病院の鎌田医師がガン治療の現状の問題点を指摘されておりましたので古い話ですが転用させていただきます。(2010.7.9 アメブロ掲載文より)
7月8日18時より日本テレビで放映された番組『ガン宣告、余命半年 ―舞台にかけた命―』をみて大切なコトを感じました。
患者さんは舞台演出家「平林恒茂」さん。(享年54歳)
2008年12月に下咽頭がんを発症、2009年8月再発、リンパ節転移・肝臓転移。手術も抗がん剤も出来ない,余命半年と宣告された。
余命宣告された時、平林さんは、舞台演出家としてやっておきたいことがあると22年ぶりに舞台をやることに決める。食いたいものを食い、飲みたいものを飲むと自然体にした。
芝居が好きだから、2009年11月から舞台稽古を始める。演出中に吐血するも医者の承諾を得ながら病院から稽古場へ通う。静脈瘤も大きくなりそちらも心配。
劇団は「空中カタカナ団」、がんと闘いながら2010年1月20日初日を迎える。
前日に最愛の妹さんが、乳がんが肝臓に転移して訃報が入る。それでも5日間の公演を見事に完成させる。腹水が溜まり、腫れ上がっているお腹。
平林さんは、余命を宣告されたけど強引にやってよかった。すごい幸せ!やることは全部やった!!。
平林さんは、演劇の中で「人の生き死には不公平のものだ!」と表現している。それを受け入れると見えてくるものがある。
友人の役者さんはこういっている。
「死に方を考えさせられる」「表現者として自分の道を選んだのだから本望だと思う」
公演2ヶ月後、平林さんは還らぬ人となった。享年54歳。
番組では,「あなたはどう生きますか?」と結んでいる。
コメンテーターの鎌田先生は、「人生は長さではない!」ですねと最後に結んだ。
今の日本のがん医療の現場では、病気そのものばかりに捕らわれて、病人本人をあまりみていない、闘うばかりの方法論で患者は体力の低下とともに気力も低下して辛いばかりの闘病生活になる。
がんは何年も生きられる慢性疾患です。体調不良の兆候が出た時に適切にがん検診を行って早期発見、早期治療をすれば充分に生きられます。
がん宣告された時は、自分の人生を考える気づきのきっかけで、本当にやりたかったことを完結して、満足して人生の終焉を迎える。MyGoolへの開演でもあるのだとそう思いました。
立花隆さんのドキメント番組もお知らせしたい番組です。次の機会にお知らせします。
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