きょうの健康「肝臓・胆嚢・膵臓がん」シリーズ四回の2/4

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こんにちは、

相変わらず猛暑が続いています。例年にない異常気象です。くれぐれもご自愛くださいませ。

前回からの続きです。第二回目は「肝臓眼の治療」です。

 

『②きょうの健康「肝臓がんの治療」』22.10.12放送

肝臓がんは、原発性肝がんと転移性肝がんの2つがあります。
日本では新たに毎年4万人以上の方が原発性肝がんの診断を受けています。

<原発性肝がんの治療について>

担当医:東京大学大学院教授 國土典宏医師

Q.肝臓がんの治療はどのようなものがあるのでしょうか?

A.「肝臓がんの主な治療法」

1.手術    ○肝切除  ○肝移植
2.非手術療法 ○肝動脈塞栓療法 ○ラジオ波熱凝固療法 ○抗がん剤

肝臓がんの治療は、大幅に進歩しました。
以前に比べると安全性が飛躍的に向上しています。
中でも肝切除と肝動脈塞栓法、ラジオ波熱凝固法は3大治療と目されて肝細胞がんの患者さんの9割位の方が実施されています。

Q.はじめに肝切除について教えて頂けますか?

A.<肝切除>

長所:肝臓や癌の状態を直接見ながら確実に癌を取り除ける。
短所:全身麻酔下での開腹手術なので患者の負担が大きい。

Q.肝臓は部分的に切除しても大丈夫なのですか?

A.肝機能が正常であれば肝臓を三分の二まで切除しても大丈夫です。
ただ肝がんの患者さんは慢性肝炎、肝硬変になっている場合が多いので肝障害がある場合は切除を控えることになります。

また、患者さんの状態を見ながら開発されたのが「系統的切除術」です。

これは、肝臓には動脈以外にも門脈が流れています。
胃や腸で吸収された栄養素が送られてきます。

それが肝臓の中に入ってきますと8つに枝分かれしてそれぞれブロックに分かれます。
そのブロックごとを切除するのが系統的切除術です。

原発性肝がんは、門脈のリンパ節に沿って転移する性質を持っていますので、門脈に沿ったブロックごとに切除することは理にかなった方法だと思います。

Q.転移しやすい所は取るが他の所は残しておくということですね?

A.切除する範囲を最小限に留めて根治の効果を上げる。

肝臓は血のかたまりの様な臓器ですのでやみくもにメスを入れると大量の出血を伴い合併症を起こすこともあります。ブロックごとに切除することによって出血の少ない、合併症の少ない治療が出来ます。

Q.「ラジオ波熱凝固療法」はどのようなものですか?

A.ラジオ波というのは電磁波の一種なんですが、この熱を利用して癌を焼き固める治療法です。

超音波画像で確認しながら細い針で体の表面から癌病巣へ刺してラジオ波を出して凝固させる方法です。

2004年に保険適用になって比較的新しい治療法ですが現在早期の肝がんを中心に盛んに行われています。
長所:局所麻酔で行われるので手術より体の負担が少ないメリットがあります。
入院期間も3日から5日と短いです。

短所:ただ直接癌を見ながら治療する方法ではないので全ての癌に出来たか確認できない問題点もあります。
実際に手術より再発が多いといわれています。

Q.「肝動脈塞栓法」はどのようなものですか?

A.肝動脈塞栓法は、手術の出来ない時の治療法です。
治療法は、足の付け根の動脈からカテーテルを入れて肝動脈を通して癌の周りに抗がん剤を入れて後でゼラチン粒子で血管をふさぐ方法です。
癌に血液が行かなくなり兵糧攻めをすることが出来ます。

長所:局所麻酔なので患者の体の負担が少ない。
比較的進行した癌にも行える。1回の入院期間は1週間程度です。

短所:癌を完全に死滅させるのは難しいので繰り返し治療をることが大事。

Q.副作用はどんなものがありますか?

A.腹痛・吐き気・食欲不振・発熱などの症状が見られる。
多くは2.3日で治るので1週間で退院できる。

Q.色々な治療法をどのように決めていくのか?

A.<肝臓がんの治療指針>

肝障害:  軽度(慢性肝炎)~中度    重度(肝硬変)
数  : 1個   2.3個  4個以上 1~3個
大きさ:  ↓ 3cm以内 3cm以上 ↓   ↓
治療 : 切除  切除   切除 抗がん剤 移植
ラジオ波 ラジオ波  塞栓 塞栓

Q.その他に考える要素はありますか?

A.実際には、場所とか全身的な合併症とか年齢とか本人の希望によって、いくつかの選択肢を選ぶことになっています。

Q.初期の場合は切除かラジオ波を選べることですか?

A.1回の治療による再発率を考えますと切除の方が優れているのですが,肝がんは再発しますので再発治療がやりやすいという点ではラジオ波が適しています。

どちらが患者が長生きできるかは結論が出ない。今それを調べる為の治験を行っています。

Q.抗がん剤治療について教えてください。

A.これまで肝臓がんに効果があるといわれる抗がん剤はないといわれていましたが最近ソラフェミブという分子標的薬が出て来て世界で初めて肝がんの患者さんの生存期間を延長する結果が出ています。
日本では昨年5月から使われる様になりました。

Q.分子標的薬とはどんなものなのですか?

A.体内の特定の分子に働きかけ、ガンの進行を抑制するソラフェニブは従来の抗がん剤より、がん細胞の増殖を抑制すると共に新たな血管を作らせない(新生血管阻害)ことで進行を止めて病状を安定した状態を長期間保つことを期待されています。

Q.他の臓器に転移した場合でも分子標的薬は使えるのでしょうか?

A.はい、肺や骨に転移した時、ほとんど有効な方法がなかったのですがこのソラフェミブが出て選択肢が増えたことに意味があると考えられます。

Q.この薬の副作用はどのようなものですか?

A.◎起こりやすいもの
・手足症候群…手のひら、足の裏などに発疹、腫れ、痛みが出ることもある。
(ローションやステロイドなど軟膏で対処できる。)
・ 高血圧 ・下痢など

◎ その他注意が必要なもの
・ 間質性肺炎 ・急性肺障害 ・出血など
体に気になるところが出たら必ず医師に相談すること。

■ 肝臓がん治療にはいくつかの有効な選択肢があります。
それをどのように選ぶかは、癌の進行度だけではなくて肝機能や色々な合併症・年齢
などを考慮に入れて医師のアドバイスも入れて患者が選ぶ自体だと思います。

どのように選んでいいか分からない場合は、是非、内科・外科療法の専門医の意見を聞いて考えた方が良いです。(主治医が指導してくれないのが現実か?)

もう一つは、肝がんといっても肝臓に出来る原発性肝がんと転移性肝がんがありますのでそれぞれの治療法がかなり違うのでどちらの癌なのか特に注意して医師に話しを聞く必要がある。

患者も長所短所をよく調べて医師に相談することですね。と結んでいます。

<ヒデちゃんのコメント>

現場の医師や主治医が的確な手術方法やがんの症状特徴など患者に適切に伝えられることが少ないことを現しています。
突然襲ってきた癌にビックリして頭が真っ白になって患者や家族は長所や短所を調べるだけの知識と情報を得る方法が分からないので主治医に任せてしまうことが多いのではないでしょうか。
患者が賢くならなくてはいけない現在の日本のがん医療にとても不満があります。
外科・内科・放射線科・化学療法の全てを総合的に判断してガン治療の指導をしてくれる腫瘍免疫学の第一人者によるセカンドオピニオンをご紹介します。

次回は「胆のう・膵臓癌」です。

第三回に続きます。

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