ガン免疫治療を行う上でのアドバイス その3

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こんにちは、

前回からの続きです。

⑧「栄養維持の迷信」

がん治療の場において、栄養維持の間違った考え方が幾つか存在する。
その一つは「がんが育つから栄養はあまり入れない方がよい」というものです。
栄養を抑えるとどうなるだろうか。

がんはエネルギーを大量に消費する「消耗性疾患」の一つです。がんが進行し、十分な栄養素を食事や点滴治療によって供給されなかったとしたら、いの一番に「飢餓状態」となる。

まだまだ本人が治療を望んでいるにもかかわらず、最悪飢え死にへの道を選択させるのは何故なのか。むしろ栄養を十分に与えて体力・免疫力を保ち、治療によって打ち勝とうと考えるのが普通ではないでしょうか。

また食事療法も、注意が必要です。がん治療のためと称して肉・魚を一切禁止し、菜食をメインに行って治療する方法をみかけることがあります。飽食、動物性脂肪の取りすぎによって、ある種のがんが増えた欧米人の反面教師としてだろうか。

しかしその食事療法を行っている方ほど、検査で著しい免疫低下を認め、当然栄養をバランスよく摂取した人と比較して予後不良のことが多いのも皮肉な点です。

免疫学的にみると動物性脂肪の過剰摂取は、免疫力を確かに低下させてしまう。しかし良質な動物性タンパク質が欠乏した場合にも、さらに深刻な免疫不全を引き起こしうる原因となることは説明されておりません。

特にがんによって衰弱した身体は良質な栄養素を要求しつつも、食欲は低下してくる。できることなら動物性脂肪は控えるにしても、バランスよく、少しでも食欲の湧いてくる「おいしい」ものを食べてもらいたいものです。
⑨「がん免疫治療を行う上でのアドバイス」

主治医への同意をどうとるか

外来にいらした方から必ずといってよいほど頻繁に受ける質問があります。
それは「今かかっている先生にどのように言えばよいですか」という質問。

あるいは「免疫治療を併用してよいか主治医に聞いたら、ダメだと言われた。どうしたらよいですか」という質問です。

主治医が免疫治療に興味がないと、ほとんどのケースで理解が得られない。特に「免疫治療も併用してよいか」などといきなり聞こうものなら、よくて「ダメ」との返事、もし意地の悪い先生であったなら「もう二度と来なくていい」といわれることさえあります。

ここで種明かしをすると
まずもって自分の主治医にがん免疫治療を行っても良いかと聞いたケースでは、医療という専門職に許可を求める質問であるため、主治医が許可した場合に責任も発生してしまう。誰も自分の知らない治療方法に責任を取るつもりはないからです。

ならばどうすればよいのでしょうか。
こんな場合、先ずは保険治療の主治医に「先生はがん免疫治療をどう思われますか」と聞いてみることです。そこである程度の理解が得られるなら、免疫治療病院へのセカンドオピニオンの依頼状を書いてもらうとよいです。

セカンドオピニオンは時代の要求でもあり、インフォームドコンセントに欠かすことの出来ない権利でもあるのです。

こうして紹介状(診療情報提供書・セカンドオピニオン依頼書など)をかいてもらえば、免疫治療病院も主治医に正式ルートでコメントの返信が可能となり、こそこそ治療に通うこともなくなる。こうして各医療機関、担当医どうして今後の治療分担や併診の相談がスムーズに実現する場合もしばしばあります。

ただ問題となるのは、どうしてもがん免疫治療の同意や書類作成をしてもらえない主治医にあたった場合です。この時は先ず、主治医に現在の治療で治癒するのか否か、勇気を持って確認してみるしかない。

もし治癒する可能性が高いと言われたなら、その主治医を信じて治療を続けることです。しかし「非常に厳しい」あるいは「治る可能性は低いが…」など、弱気な発言も見え隠れするようなら、躊躇なく自己決定も交えた行動に移ればよい。
治療が困難というその治療方針だけと心中する必要もないからです。

ある部分「自分の命は自分で守る」という考え方です。保険診療が如何に優秀な医療システムだといっても、治らない時は治らない。

あくまでも自由意志のもと、身を守る一つの可能性を探るためにも免疫外来にいらしてみてはどうですか。

検査資料がなくてもその時点の新しい状況を調べることは容易に出来ます。悩んでいるだけでは、折角の治療の機会を逸してしまいます。
⑩「私のがんが治る可能性は何パーセントですか?」に続きます。

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